自衛隊に薬剤師がいるの?自衛隊薬剤官になる方法・仕事内容・給料とは?

 

「薬剤官」という名前の職業があります。

 

薬剤官とは自衛隊で働いている薬剤師なのですが、そもそも薬剤師が自衛隊に勤務していること自体もあまり知られてはいませんので、今初めて聞いたという人も多いと思います。

 

薬剤官の存在について知った人の中には、「自衛隊で薬剤師がのスキルを生かせるのならば、ぜひ薬剤官になりたい!」という人も割といるのではないでしょうか。

 

ただ、実際にこの職業を目指すとなると、「体力的に大変じゃないか」という心配や、「海外に行かなければならないのでは?」など自衛隊ならではの不安も出てくるのが正直なところかもしれません。

 

今回は、薬剤官が自衛隊でどのような役割を果たしているのか、また薬剤官になるにはどうしたらよいのかなどを詳しくみていきます。

 

自衛隊の薬剤官の仕事内容とは?

 

薬剤官の仕事は、

 

〇調剤

〇医薬品の管理

〇医療費の管理

 

などが挙げられます。

 

「自衛隊なのに行っている仕事は、通常の薬剤師とそんなに変わらないんだ。」と驚いた人も多いのではないでしょうか。

 

この仕事内容中で調剤と医薬品の管理は、一般の調剤薬局や病院の薬剤部の仕事でも行っている業務ですのでだいたいの仕事内容は予想できますよね。

 

ただ、医療費の管理については「え?何のこと?」と思う薬剤師もいると思います。

 

医療費の管理というのは、足りなくなった医薬品や病院で使用している試薬などの調達業務のことを言います。

 

何が今不足しているのかや、購入にいくらかかるのかチェックするためにパソコンの前で長い時間勤務することも少なくありません。

 

一般の薬剤部では、医薬品の発注はしていても病院で使う医療材料などの発注に関わることや、パソコンの前に長時間座っていることはほとんどありませんので、ちょっと意外な仕事と感じるのではないでしょうか?

 

これらのことから薬剤官は、一般の薬剤師が行っている仕事に加えて、一般では行わない仕事もしているということが分かったと思います。

 

<自衛隊員の健康を守ることが最大の任務>

 

一般の薬剤師の主な業務も調剤や医薬品の管理ですが、その最大の目的は患者様の健康を守ることですよね。

 

これと同じように薬剤官は、『自衛隊員の健康を守ること」が最大の任務になります。

 

具体的には医療衛生業務に従事して、たとえばパイロットの健康を管理するために身体検査を行ったり、環境が変わるところに行かなければいけない自衛官のための心身のサポートをしたりしています。

 

パイロットの身体検査は一般の基準よりも厳しいものですが、パイロットという職業上、厳しい基準をクリアする必要があることは納得できるのではないでしょうか。

 

また、自衛官は家族と離れてさまざまな場所に行き、命を懸けて働いている人もいますから、心身の健康サポートが不可欠であることは容易に想像できると思います。

 

薬剤官はこのように特別な環境下にある人たちの健康を守っているので、そのための知識や視野の広さも重要なのです。

 

薬剤官になるにはどうしたらいいですか?

 

薬剤官は自衛隊の幹部になりますから、それになるためには、自衛隊幹部候補生になるための試験と薬剤師国家試験の二つに合格することが必要です。

 

自衛隊幹部候補生とは、自衛隊の幹部になるために養成される人のことで、薬剤官になるには幹部候補生の中の薬剤科幹部候補生を目指すことになります。

 

ここで気をつけなければならないことが2つあるので以下を参考にしてください。

 

①薬剤科幹部候補生試験の受験資格は年齢制限がある

 

一つ目は、薬剤科幹部候補生の試験を受けるための条件として年齢制限があるということです。

 

受験できる年齢は28歳までになっています。

 

6年制の薬学部を卒業するときには少なくとも24歳になっていることを考えると、この試験に挑戦できるのは最大でもたった4年だけということです。

 

時間制限がある中で、プレッシャーを感じながら試験に臨まなければいけませんから、簡単には自衛隊の薬剤師にはなれないことが分かりますよね。

 

②薬剤科幹部候補生試験合格後に研修が必要

 

二つ目は薬剤科幹部候補生試験に受かってもすぐに薬剤官として勤務できないという点です。

 

薬剤師国家試験は試験に受かるとすぐに薬剤師として働けます。

 

しかし、薬剤科幹部候補生試験というのはあくまでも候補生になるための試験ですので、薬剤官になるためには候補生になった後に幹部候補生学校で2年間の研修を受けて知識や技能を身に付けなければなりません。

 

一般の資格試験と同じように合格したからといって安心をしてしまうと、その後に待ち受けている研修に心が折れてしまうかもしれませんから、試験に合格してもまだほんの入り口なんだと思っていた方が良いです。

 

そのうえ、この期間幹部候補生たちは、寮で厳しい集団生活しながら研修を受けることになります。

 

これらのことから、薬剤官になるための道はかなり険しいと言っても過言ではありません。

 

薬剤官になるまでに、一般の薬剤師が経験しない試練に望まなければいけないことを考えると、「自衛隊で働くことを目指すのは諦めようかな。」と思ってしまう人も実際に多いと思います。

 

しかし、これらを乗り越えた人たちだからこそ、自衛隊の幹部としての自覚や責任を持てるようになり、人間的にも成長した薬剤官になれると言えるのではないでしょうか?

 

薬剤官として働くのは大変ですか?

 

ここまで読んで、自衛隊に勤務するということはやはり「大変なことが多い」というイメージだと思います。

 

すでにお話ししたように、薬剤官になるまでも苦労することは多いのですが、薬剤官として働く際にも実は大変なことがいくつかあるのです。

 

それがどのようなことかをこの項では探ってみます。

 

<転勤がある>

 

公務員は転勤があることが短所として挙げられることが多いのですが、自衛隊も例外ではなく全国を範囲に転勤があります。

 

しかも全国だけでなく海外に行くことも多いので、家族と離れ離れにならなければいけないなど覚悟も必要です。

 

さまざまな場所に行くことで見聞が広められると前向きに考えられる人は向いていると思いますが、慣れたところでずっと働きたいというタイプの人は、正直辛いと感じるかもしれません。

 

ただその一方で、海外赴任の時に国際電話をセッティングしてくれるなど、自衛隊側が家族をサポートしてくれることがあることも覚えておいてください。

 

実際に、そのおかげで不安を最小限に抑えられたという人も中にはいます。

 

薬剤官を目指す前に、説明をよく聞いたり、総合的に考えたりすることで、自分が自衛隊で勤務し続けられるかどうかを判断する必要があると思います。

 

<体力は必須!>

 

自衛隊で働くためには、やはり体力は必須です。

 

薬剤官は、自衛官の健康を医療上で守る仕事ですので「体力はあまり必要ないのでは?」と思われがちですが、薬剤官もまた自衛官であることには変わりないので最低限の体力は求められると思ってください。

 

入隊当初には十分な体力がなくても、トレーニングをを受けることによって体力アップしていくと言われていますが、そのトレーニングに耐えられるだけの基礎体力は不可欠です。

 

体力に自信がないという人にとっては、かなり難しい仕事だということはおさえておいてくださいね。

 

薬剤官のお給料はどのくらいですか?

 

さて、気になる収入ですが、薬剤官の平均年収はおよそ600万円と言われています。

 

調剤薬局の薬剤師の平均である500万円から550万円と比べると高めですよね。

 

ですが、「大変な仕事をしているのにたった50万から100万円しか差がないの?」と思う人もいるのではないでしょうか。

 

たしかに仕事の大変さからみると、この収入は十分ではないように思われると思いますが、自衛隊は公務員なので、福利厚生や年金、手当などは民間の企業よりもしっかりしていることにも注目してみてください。

 

実際に、このような公務員としての利点に満足している薬剤官もとても多いです。

 

また、先ほどご紹介したように家族へのサポートも充実していることもメリットの一つですから一概に年収だけでは比べられないこともあると言えます。

 

まとめ

 

今回は、自衛隊で働く薬剤師である薬剤官について詳しくみてきました。

 

薬剤官になるためには薬剤師としての知識だけでなく、自衛隊で働く上で必要な知識や体力をつけなければならないことなどが分かったのではないでしょうか。

 

自衛官の心身の健康を守るために、薬剤官は十分な体力をつけなければならないということですが、心身が弱った自衛官をサポートするためにはメンタルの強さもまた不可欠です。

 

精神科医が患者さんを治療していて、自分も心を病んでしまったという話を聞いたことがある人もいると思いますが、心身をサポートするにはそれほどのストレスがかかるということなのでしょう。

 

メンタルを強くするために一番良い方法は体を鍛えることだそうです。

 

体を鍛えることで脳内の構造も変わっていき、それがメンタルを鍛えることにつながります。

 

そう考えると、薬剤官が体を鍛えなければならない理由の一つは、メンタルを鍛えなければいけないからなのかもしれませんよね。

 

薬剤官の仕事や訓練を辛そうと感じた人もいると思いますが、その仕事に誇りややりがいを感じる人が沢山いることも事実です。

 

薬剤師の能力を自衛隊で生かしたいと思った人は、全力で薬剤官を目指してくださいね。

 

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