薬剤師国家試験の難易度は高い?薬剤師がデータで語る難易度の実際とは

 

 

薬剤師を目指している人や薬剤師国家試験を控えている人にとって薬剤師国家試験の難易度はとても気になるものだと思います。

 

そして難易度が、発表されている合格率とどのような関わるがあるのかも知りたいところなのではないでしょうか。

 

また、これから大学を選ぶ高校生は、どの大学の合格率が高いのかなども参考にしたいですよね。

 

今回は、薬剤師国家試験の難易度や合格率について見ていきたいと思います。

 

薬剤師国家試験は難しい?

 

2019年3月25日に厚生労働省が行った第104回薬剤師国家試験の合格率を見ると、70.91%になっています。

 

10人のうち7人が合格できるという結果です。

 

これをみて、「薬剤師国家試験って合格率が高いから簡単かも!」と思う人も多いのではないでしょうか。

 

実は、この合格率、大学の薬学部に進んだすべての人に対しての合格率ではありません。

 

どういうことかと言いますと、薬剤師国家試験を受ける時点で、試験に合格の見込みのない学生は留年や卒業延期によって試験を受ける資格を与えられていない事実があるのです。

 

大学側は、他の大学と薬剤師国家試験の合格率の高さを張り合っています。

 

合格率の高さによって人気も上がりますし、優秀な生徒も集まる可能性も高まるでしょうから、できるだけ高い合格率をたたき出したいと思う大学側の気持ちも分かりますよね。

 

そこで、大学側は国家試験に合格できないであろう成績をとった学生を卒業試験や定期試験でふるいにかけ、国家試験を受けられないようにするのです。

 

つまり、薬剤師国家試験を受験しているほとんどの人は、国家試験に合格することが予測された優秀な人たちだということです。

 

優秀な成績の人たちが受けた試験でも、10人のうち3人が不合格になる試験といえば、合格率70,91%でもあまり高くはないなと思うのではないでしょうか。

 

薬剤師国家試験の足切りって何?

 

厚生労働省から公表されている薬剤師の合格基準というのがあります。

 

以下のすべてを満たすことを合格基準とすること。なお、禁忌肢の選択状況を加味する。

① 問題の難易を補正して得た総得点について、平均点と標準偏差を用いた相対基準により設定した得点以上であること。

② 必須問題について、全問題への配点の70%以上で、かつ、構成する各科目の得点がそれぞれ配点の30%以上であること。

 

というものです。

 

つまり、必須問題を70%以上かつそれぞれの科目を30%以上取らなければ足切りをされてしまうということを示しています。

 

不得意科目は0%でも得意科目で100%稼いで合格点に達すれば受かるということはないということです。

 

薬剤師国家試験の各科目の問題数から足切りにならないための点数を見てみましょう。

 

物理・化学・生物:5点以上

衛生:3点以上

薬理:5点以上

薬剤:5点以上

病態・薬物治療:5点以上

法規・制度・倫理:3点以上

実務:3点以上

 

です。

 

たとえば、他の科目がすべて満点であったとしても、一つの科目が2点だった場合、薬剤師免許は与えられません。

 

この基準が薬剤師国家試験をより難しくしていることも分かりますよね。

 

ちなみに合格基準は、その年によって変わることがあります。

 

自分が薬剤師国家試験を受ける年の基準がどのようなものなのかしっかりチェックしておいてくださいね。

 

薬剤師国家試験の合格率が良い大学はどこ?

 

第104回の薬剤師国家試験の合格率が一番高い大学は九州大学の95.35%でした。

 

合格率のトップ10は以下のようになっています。

1位「九州大学」95.35%
2位「金沢大学」95.24%
3位「名城大学」92.34%
4位「京都薬科大学」91.16%
5位「慶應義塾大学」90.70%
6位「北海道大学」90.32%
7位「名古屋市立大学」89.77%
8位「静岡県立大学」88.78%
9位「東京理科大学」88.60%
10位「星薬科大学」88.51%

 

これを見ると、国公立大学の方が合格率が高い感じですよね。

 

以前、国公立大学の薬学部は研究者を育成する目的が強い傾向があったため、薬剤師国家試験の合格率は私立の薬学部に比べてとても低かったのを覚えている人も多いのではないでしょうか。

 

薬学部が6年制になり、薬剤師免許を目指す人と研究を目指している人とを分けた結果、国公立の薬学部も国家試験対策に乗り出し、その結果、合格率が以前よりも高くなったと考えられるでしょう。

 

設置主体別に見た合格率では、国立が85.40%、公立が88.15%、私立が69.85%になっていますので、国立の合格率が私立を大幅に超えてきたのが確認できます。

 

また男女別では、男性が68.76%、女性が72.34%でした。

 

さらに、注目してほしいのが、新卒者と既卒者の合格率です。

 

新卒者が85.5%なのに対して既卒者は43.07%になっています。

 

つまり、新卒で国家試験に合格してしまわないと、薬剤師になれる可能性が大幅に下がってしまうということです。

 

国家試験をこれから受ける人たちは、何が何でも新卒で合格できるよう頑張ってくださいね。

 

まとめ

 

今回は、薬剤師国家試験の難易度や合格率を見てきました。

 

薬剤師国家試験の合格率は数値的に高くても、実際はとても難しい試験だということ、足切りや大学別の合格率についても知ることができたのではないでしょうか。

 

私は、薬剤師国家試験を受けるために、試験の半年くらい前から一日16時間程度勉強していました。

 

また、それ以前も日ごろの大学の授業の復習や予習などは欠かしたことはありませんでした。

 

人の命に関わる仕事ができる資格を得るということは、想像以上に大きな努力が必要だということだと思います。

 

薬剤師として患者さんに貢献できるようになるためにも、薬剤師国家試験に必死に取り組み、合格を勝ち取ってくださいね。

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