薬剤師の欠格事由とは?絶対的欠格事由と相対的欠格事由の違い・行政処分・免許の取消しについて解説

 

 

薬剤師になるには薬剤師国家試験を受けて合格することが必要ですが、たとえ合格をしても免許が取得できない場合があります。

 

これを薬剤師の欠格事由と言いますが、薬剤師国家試験の出題範囲にもなっている薬剤師法を学んだ人は、この「薬剤師の欠格事由」について学んだことがあるのではないでしょうか。

 

ただ、国家試験受験からかなり年月が経っている薬剤師の中には、薬剤師の欠格事由についての定義をあまり良く覚えていないという人も中にはいると思います。

 

また、これから薬剤師になろうとしている人は、せっかく一生懸命勉強をして試験に合格しても、薬剤師になれないことがあるのだとしたら、それについてあらかじめ知っておきたいですよね。

 

今回は、薬剤師の欠格事由についてお話していきます。

 

薬剤師さんは今後気を付けるための復習として、未来の薬剤師さんは確認事項として読んでいただけると幸いです。

 

欠格事由ってそもそも何?

 

欠格事由という言葉自体何のことだか分からない人も実は多いのではないでしょうか。

 

要求されている資格を欠くことを「欠格」と言い、欠格となる事柄があることを法律用語で「欠格事由がある」と言います。

 

難しい単語ですが、薬剤師の欠格事由に該当してしまうと、薬剤師免許を取得するにあたって適切でないと判断され、免許を取得できないことがあるという意味です。

 

医薬品を取り扱う薬剤師という業務は、人の命に関わる仕事です。

 

そのため、薬剤師になるためには、薬剤師国家試験でだけでなく、薬剤師として仕事に支障をきたさないかどうかの法律的な判断も必要なことは納得できますよね。

 

絶対的欠格事由と相対的欠格事由とは?

 

欠格事由には、絶対的欠格事由と相対的欠格事由があります。

 

絶対的欠格事由とは、欠格事由に該当してしまうと直ちに資格を喪失するもの。

 

相対的欠格は欠格事由に該当しても場合によっては資格を喪失せずに済むものです。

 

まずはこの2つの欠格事由があるということを覚えておいてください。

 

それぞれの欠格事由の詳細については次の項目で説明します。

 

薬剤師の絶対的欠格事由とは?

 

それでは、該当すると資格を必ず喪失するという絶対的欠格事由はどのようなものなのでしょうか。

 

薬剤師法4条をみると、「未成年、成年被後見人、被保佐人は薬剤師にはなれない」と書いてありますが、これが絶対的欠格事由と言われるものです。

 

法律の文章を言うのは、難しく書いてあるものが多く、一体何のことを言っているのか分からないことが多いですよね。

 

この一文を説明すると、

未成年、つまり<20歳未満の人>、

成年被後見人、被保佐人、つまり<20歳以上であっても精神障害や知的障害があり判断能力がないとみなされた結果、家庭裁判所で後見人が必要だと判断された人>

は、薬剤師の国家試験を受けて合格したとしても薬剤師免許を取得できないということです。

 

薬剤師国家試験を受けるためには、大学の薬学部の6年制を卒業しなければならないので、今後、アメリカのような飛び級制度が取り入れられない限り、まず未成年が薬剤師になるということはないに等しいことが分かりますよね。

 

それでは、成年被後見人や被保佐人はどうでしょうか。

 

成人である成年被後見人や被保佐人は、薬剤師国家試験を受けることは可能と言えば可能ですし、もしくは国家資格を取った後に被後見人・被保佐人になることも考えられます。

 

今働いている薬剤師も他人ごとではないということです。

 

もしそのようなことになったときは、厚生労働大臣の判断によって免許が取り消されることになりますので、頭に入れておいてください。

 

薬剤師の相対的欠格事由とは?

 

薬剤師法5条に、「心身の障害、麻薬、大麻、あへん中毒、罰金刑以上の刑に処せられたもの、薬事に関する犯罪、不正を行った者には免許を与えないことができる」とあります。

 

これが薬剤師の相対的欠格事由です。

 

「このようなことは絶対的欠格事由でもいいのではないか。」という意見も多分ありますよね。

 

たしかに、薬剤師業務を適切に行うことができなければ、絶対的欠格事由で免許喪失でもよいのですが、状況によって処分が変わるため相対的欠格になっています。

 

たとえば、心身の障害というのは軽度から重度まであり、軽度で、適切な治療や処置を行っている場合は薬剤師業務には支障をきたさないことも少なくありません。

 

この場合は、処分が軽減されて免許喪失にならないケースもあるということです。

 

一方で、医師の診断により、重度の心身の障害と判断され、薬剤師業務に必要な判断能力がないと認められればもちろん免許喪失の可能性もあります。

 

また、麻薬などの中毒になったり、犯罪を行った場合には、免許の取り消しや薬剤師名簿からの削除、業務停止命令などというような処分が下されます。

 

人の命に関わる職業に就くには、心身が健康でまっとうな生き方をしていることが必要ということでしょう。

 

ちなみに、薬剤師がこの相対的欠格事由に抵触すると、都道府県知事から厚生労働大臣にまず報告されます。

 

そして最終的に厚生労働大臣が相対的欠格事由を判断して処分を下すという流れになることも頭に入れておいてください。

 

一度免許を取り消されたら一生薬剤師にはなれないの?

 

万が一、絶対的欠格事由や相対的欠格事由に該当してしまい、薬剤師免許を喪失してしまったとします。

 

「そうなってしまったら、もう二度と薬剤師にはなれないの?」と心配する人も多いのではないでしょうか。

 

実は、欠格事由に抵触してしまった場合も、その後該当しなくなり、状況を十分検討された結果、薬剤師の再免許が与えられることはあるにはあります。

 

ただ、再免許が与えられる条件が非常に厳しいことは知っておいてほしいところです。

 

欠格事由に該当しなくなったからと言ってすぐに再免許が与えられるというわけではなく、一定期間の経過が必要になるなどの厳しい条件をクリアしなければなりません。

 

薬剤師として今後も働いていたい人は、免許はく奪を避けるため、くれぐれもこの欠格事由には注意してくださいね。

 

まとめ

 

今回は、薬剤師の欠格事由について見てきました。

 

絶対的欠格事由や相対的欠格事由の内容、欠格事由に該当し免許を失ってしまったら再免許を与えられるのは難しいことなどが整理できたのではないでしょうか。

 

薬剤師の仕事の責任の重さを考えれば、欠格事由の内容は当然のことと言えます。

 

欠格事由に抵触しないように、人の道に外れない心身健康な薬剤師としてこれからもがんばっていきましょう。

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