薬剤師の大変なことや辛いことは?なる前と薬剤師になった後に感じた大変なことを解説します。

 

 

自分が薬剤師であることを人に伝えると、「お給料が高くていいね」とか「いくつになっても仕事があっていいね」とか「転職に困らなくていいね」とよく言われます。 

 

中にはまるで、「幸運に恵まれたから薬剤師になれたんでしょ?」と言わんばかりに「こんなに時給が高くてずるい!」というようなことを言う人までいます。 

 

このようなことを言われるたびに、多くの薬剤師は「それだけ大変な思いをして薬剤師になったからね。」と言いたくなるのではないでしょうか。 

 

薬剤師は、簡単に資格を取って働いて高い時給をもらっているわけではありません。 

 

資格を取得する前も取得した後もかなりの努力が必要で、そのかなりの努力をして多くの試練を乗り越えてきたからこそ、一般の人よりも良い待遇で働くことができるのだと思います。 

 

今回は、薬剤師になる前と薬剤師になった後で感じた大変なことについてまとめていきます。 

 

薬剤師になるまでの大変なこと 

 

薬学部に入るための受験勉強が大変!> 

 

薬剤師の資格を取るための努力は、大学受験をする前、つまり多くの人の場合、高校生のころから始まります。 

 

高校生と言っても受験間近の高校三年生からではなく、薬剤師志望の学生のほとんどは高校1年生のころには薬剤師を目指すことをすでに決め、受験準備を始めていると思ってください。 

 

というのも大部分の薬学部の受験科目には、数学と化学を含む理系科目があり、入学した後も化学三昧の授業内容になりますから、高校1年生の時点で理系に進むことを決めていないと、後々、受験などに必要な選択科目を取り損ねたということになってしまうからです。 

 

また、一般的に日本の薬学部はレベルが高ければ高いほど授業料がリーズナブルな傾向にあります。レベルの高い大学の方が政府からの補助を多く受けられるからだそうです。 

 

どうせ同じ薬剤師資格を取るのならできるだけ授業料の安い大学に通いたいと思いますよね。 

 

そのため多くの薬学部志望の高校生は、ある程度名が知られていてレベルがそこそこ高い薬学部に入るために早い時期から本格的な受験勉強をすることになります。 

 

高校受験がやっと終わって、高校生活をのんびり楽しみたいと思う人が多い中で、薬剤師を目指す高校生たちは将来を見据えて早々に勉強に励まなければいけないということです 

 

私の周りの薬剤部志望の人たちは、高校1年生の時点で受けたい大学を既にリスト化し、受験科目を書きだしていましたし、高校生活が始まったと同時に、予備校へ通い出したという人もかなりいました 

 

<薬学部での定期テストが大変!> 

 

辛い大学受験を突破したからと言って、薬学部の学生は一般の大学生のようにサークルやバイト、飲み会に明け暮れている暇はいっさいありません。 

 

大学の入学式の時に教授が、「バイトやサークルを楽しんでも良いけれど、そういう学生はかなり高い確率で留年を経験します。」とおっしゃったのを私は今でも覚えています。 

 

事実、楽しい大学生生活を優先した多くの友人は、ストレートで大学を卒業できず、留年または国家試験浪人を経験しました 

 

に関わる仕事をする薬剤師の資格の取得がゴールですから、遊んでいて点数がとれなかった学生に対し教授たちはとても厳しいのです。 

 

大学の定期テストは範囲がとてつもなく広い上に覚えることも膨大で、テスト前の一夜漬けで合格点がとれるものなどないと言っても過言ではありません。 

 

毎日授業にしっかり出席して、その日のうちに復習して頭に叩き込んでおかないと定期テストに対応できずすぐに試験や不合格になってしまいます。 

 

以上のようなことを考えると薬学部生に遊んでいる時間などないことは簡単に想像できますよね。 

 

<薬学部での実習が大変!> 

 

定期テストだけでなく、大学内で行う実習や病院実習も大変なことの一つです。 

 

学校内の実習では、長時間かけての実験が行われ、終電を逃すか逃さないかの時間帯に帰宅する毎日が続いたこともあります。 

 

大学が自宅から遠い人の中には、マンスリーマンションやホテルに滞在しながら実習を終えた人もいたくらいです。 

 

このような経験は、一般の大学ではあまり経験しないのではないでしょうか。 

 

大学の中には週休4日の時期がある学校もあるそうですので、そのような大学と比べると拘束時間が長くとても辛い学生生活に感じますよね。 

 

実習が終わった後も、行った実験に対して分厚いレポートを書かなければならず、家でも学校でもずっと机に向かう毎日で本当に大変でした。 

 

また、病院実習では学校とは全く違う実際の医療現場に身を置いて勉強することにより、いつも以上の緊張感と責任の重さを感じることになります。 

 

このように薬学部の実習は、様々な環境に身を置き、新しいことを学んで身に付けることの連続で休む余裕がないほど忙しいす。 

 

<薬学部の授業料が高い!> 

 

大学の薬学部は学費が高いことでも有名です。しかも薬学部が6年制になった結果、学費は以前よりさらに高くなりました。 

 

私立大学で見てみると、文科系学部を卒業するまでにかかる費用の平均が、322万7071円、理科系学部を卒業するまでにかかる費用の平均が、445万5488円なのに対し、6年制の薬学部は卒業までに平均1254万359円もかかります。 

 

薬学部は勉強量もかなり多いですが、学費も一般の大学と比べて比べ物にならないほど高いことが分かるのではないでしょうか。 

 

学生の中には、奨学金と名がついている学生ローンを組み、働いてから20年近くかけて返済す人もめずらしくありません。 

 

これほどまでにお金をかけて取得した資格なのに、何も知らない人から「お給料が高くてずるい!」なんて言われたらカチンとくるのは当たり前ですよね。 

 

<薬剤師国家試験が大変!> 

 

薬剤師の資格取得で一番大変なのはやはり薬剤師国家試験に合格することです。 

 

薬剤師国家試験の試験範囲は、薬学部で学んできたこと全てなので勉強しなければいけない量がまず多い上に、出題量も膨大なため国家試験そのものに慣れて、すべての設問に解答する技術も重要になります。 

 

多くの学生は、国家試験対策用のテキストで勉強したり、国家試験の過去問を何回も解いたりすることで国家試験に徐々に慣れていきますが、それまでには多くの時間と労力を費やさなければいけません。 

 

私は、国家試験の約半年前から、土日、祭日関係なく、朝起きてから夜寝るまで日常生活に必要なことをする以外はずっと机に向かって勉強していました。 

 

一般の大学生たちがサークルや合コンなどで楽しんでいる時期に、国家試験に全精力を注がなければいけないということです。周りとはあまりにもかけ離れた生活のため薬学部生でいることに苦痛を感じていた人もきっといますよね。 

 

このように、薬剤師の資格を取るまでに学生たちは誘惑に打ち勝ち精一杯の努力をしながら薬剤師になっていくのです。 

 

薬剤師になってからの大変なこと 

 

<仕事に慣れるまでが大変!> 

 

国家試験に無事合格し、やっと薬剤師になれたと安心するのも束の間。薬剤師として仕事に慣れていくのにもそれ相応の努力が必要です。 

 

薬剤師の仕事は、医師の処方した薬が患者さんそれぞれにとって本当に安全なのかどうかをチェックすると同時に、調剤するスピードの速さまで要求されます。 

 

さらに、仕事のスピードをアップするからと言ってミスは許されず、一つ一つの作業を丁寧かつ正確にやらなければいけません。 

 

それに加え、薬剤師の業務の種類は非常に多く、例えば病院薬剤師ですと、錠剤・水剤・散剤の調剤、監査、在庫管理、院外薬局からの問い合わせの対応、病棟のストック管理、注射剤の準備、院内製剤の作成、窓口業務、病棟服薬指導、医師の回診の付き添い、患者教育の講師などを薬剤部内の薬剤師が協力して行っていきます。 

 

大学での勉強と全く違い、自分が戦力として働かなければいけない環境に身を置いていったい自分が今何をしたらよいのか、自分には何ができるのか戸惑ったことのある薬剤師もかなり多いのではないでしょうか。 

 

また、思うように役に立てず、先輩から怒られそのたびに落ち込んだことのある人も少なくないですよね。 

 

<年配の患者さんとのコミュニケーションが大変!> 

 

学生時代は同じような年代の人との付き合いが主でしたが、薬剤師として現場で働くと年配の患者さんとコミュニケーションをとる機会が多くなります。 

 

年配の患者さんからの訴えを聞き、どのようにアドバイスをして行ったらよいのか決して上から目線にはならず、年上の方に対しての敬意を忘れずに対応する方法に頭を悩ませた経験がある薬剤師もきっと多いのではないでしょうか。 

 

特に、薬ができるまでの間長い時間待たされて怒鳴っている患者さんの対応には本当に困ってしまいますよね。 

 

<患者さんから信頼を得るのが大変!> 

 

すでにお話した通り、患者さんのほとんどは自分より年上の方ですから、その方々から薬剤師として信頼していただくのにもかなり大変な思いをするかもしれません。 

 

薬剤師は薬のプロとして患者さんを指導しなければならないことが多いですが、若い薬剤師ですと、患者さんからあまり信頼されず、なかなか思うように指導ができないこともめずらしくないからです 

 

男性薬剤師の中には、少しでも自分の見た目が幼く見えないようにとわざわざ髭を生やしていた人もいました。 

 

患者さんからの信頼を得るために、それぞれの薬剤師が小さなことにも気を配って努力しているということです。 

 

<大きな責任が伴う仕事が大変!> 

 

先ほど少し触れましたが、薬剤師業務患者さんの命に関わる仕事ということから大きな責任が伴い、ミスすることが決して許されいものです。 

 

業務に慣れないうちは、ミスを何度も起こしチェック担当の先輩から何度も怒られ、泣く思いで働いている新人薬剤師もきっと少なくないのではないでしょうか。 

 

薬剤師業務はそのうちに慣れ、ミスも減ってきますが、ミスに対する恐怖心や業務に対する緊張感はその後もずっと続きます。 

 

薬剤師の中には、自分が間違えを指摘しなければならない監査業務担当になる前の日睡眠時間をいつもより多くとりたいからと飲み会を断って次の日の業務の準備をする人もいるくらいです。 

 

<勉強し続けなければいけないのが大変!> 

 

薬剤師になるまでに私たちは膨大な勉強量をこなしてきましたが、医療は日々進化をし、新しい薬もどんどん発売されているため、薬剤師になった後でも知識のアップデートが不可欠です。 

 

また、最近では認定薬剤師の資格が増えたこともあり、認定薬剤師の資格を取得するためにe-ラーニングなどを利用して最新の薬学を学ぶ人もいます。 

 

薬剤師として働くためには、一生勉強し続けなければいけないということです。 

 

まとめ 

 

今回は、薬剤師になる前と薬剤師になった後で感じた大変なことについて説明してきました。 

 

薬剤師の多くは10代半ばから薬剤師を目指し、それ以来、人のために役立てるように常に自分の時間を費やし努力をしてきたことがなんとなく分かっていただけたのではないでしょうか。 

 

この記事を読んだ人の中には、華やかな大学生活が送れな薬学部の学生を不憫に思う人もいることでしょう。 

 

しかし、私は努力で一杯の大学生生活を送ってきて本当に良かったと思っていますし、薬剤師になった後の努力や苦労もしてきて良かったと心から思っています。 

 

一般の人よりも大きな努力が必要、華やかな大学生活を楽しむこともできなかったけれど、人の命に関わる仕事に就くためにしてきた努力は、私を人の痛みや悲しみを自分のことのように感じることができる人間に成長させてくれました。 

 

薬剤師になるためには、大変なことも多いですが、その分大きな達成感と満足感が得られたのではないかと思います 

 

薬剤師になりたいと思った人は、その大変さを想像して躊躇せず、大変だからこそ全力でトライして人間的にも優れた素晴らしい薬剤師になってほしいです。 

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