感染制御認定薬剤師の仕事内容や資格取得方法・条件・役割とは?薬剤師が解説。

 

キャリアアップやスキルアップをするために認定薬剤師の資格を取得しようとする薬剤師が増えています。

 

認定薬剤師の資格は、今さまざまな分野に存在していますが、その中で、今回注目するのは感染制御認定薬剤師の資格です。

 

感染制御の分野で薬剤師がどのような活躍をするのか、またどのように資格取得をすればいいのかを中心に見ていきましょう。

 

感染制御認定薬剤師とは

 

感染制御認定薬剤師とは、感染制御に関する高度な知識とスキルを持っていると認められた薬剤師で、日本病院薬剤師会がその資格を認定しています。

 

感染と言えば最近は新型コロナウィルスが話題になっていますが、世の中にはそれ以外にも多くの菌やウィルスが存在していて、感染リスクは生きている人全員にあります。

 

万が一感染をしたときには、多くの場合薬物治療が選択することになりますが、間違った対応をしてしまえば、対象の患者さんだけでなく、広範囲の人に影響を及ぼしてしまうことは言うまでもありません。

 

感染制御認定薬剤師は、患者さんが感染しないように予防をしたり、感染した患者さんが安全かつ正確な治療を受けられるように、またその感染が拡大しないように専門的な知識で対応したります。

 

感染制御認定薬剤師の仕事内容

 

感染制御認定薬剤師は、病院内の感染を防ぐための環境の管理を主な仕事としています。

 

病院内には免疫力の弱った患者さんが入院されているため、感染が一度起こるとそれが急激に拡大し、多くの命を危険にさらしてしまう恐れがありますよね。

 

そのような事態を防ぐために、感染制御認定薬剤師の活躍が期待されているのです。

 

病院によっては、ICTと呼ばれている感染制御のチームに参加することもあります。

 

ICTの業務では、消毒液の使い方や頻度を病院の各部署に伝え、院内の衛生を保つことを徹底したり、ICTに参加している医師や看護師と一緒に院内ラウンドをし、感染を助長してしまうようなものを指摘して改善したりします。

 

以前私が病院の薬剤部に勤務していた時には、ICTからマスクは一度外したら必ず新しいものに変えるように指摘されたことや、薬局のゴミ箱にふたがないことを注意されたことがありました。

 

そこまでしなくてはいけないんだと正直かなり驚いたのですが、それほど病院の感染は深刻になりやすいものだということです。

 

感染制御認定薬剤師は、その他に院内感染対策マニュアルや抗菌薬の指導ガイドラインを作成したり、抗菌薬の薬物血中濃度モニタリング業務に参画したりもします。

 

感染制御認定薬剤師認定申請資格

 

1.感染制御認定薬剤師認定申請資格を取得するには以下のすべての条件をクリアすることが必要です。

(1)日本国の薬剤師免許を有し、薬剤師として優れた見識を備えていること。

(2)薬剤師としての実務経験を5年以上有し、日本病院薬剤師会の会員であること。ただし、別に定める団体(日本薬剤師会、日本女性薬剤師会)のいずれかの会員であればこれを満たす。

(3)別に定める学会(日本医療学会、日本薬学会、日本臨床薬理学会、日本TDM学会、ICD制御協議会に加盟している学会・研究会)のいずれかの会員であること。

(4)日病薬病院薬学認定薬剤師であること。ただし、日本医療薬学会認定薬剤師であればこれを満たす。

(5)申請時において、引き続いて3年以上、施設内の感染対策委員会または院内感染対策チームの一員(院内感染対策チームと連携しての活動を含む)として感染制御活動に従事していること(所属長の証明が必要)。

(6)施設内において、感染制御に貢献した業務内容及び薬剤師としての薬学的介入により実施した対策の内容を20例以上報告できること。

(7)日本病院薬剤師会が認定する感染制御領域の講習会、及び別に定める学会(日本医療学会、日本薬学会、日本臨床薬理学会、日本TDM学会、ICD制御協議会に加盟している学会・研究会)が主催する感染制御領域の講習会などを所定の単位(20時間、10単位)以上履修していること。 ただし、日本病院薬剤師会主催の感染制御に関する講習会を1回以上受講している こと。

(8)病院長あるいは施設長等の推薦があること。

(9)日本病院薬剤師会が行う感染制御認定薬剤師認定試験に合格していること。

 

これらの条件を見ると、病院などの医療施設での経験がないと資格取得は難しいことが分かると思います。

 

調剤薬局に勤務している薬剤師が感染制御認定薬剤師になりたい場合は、症例報告などができる施設に転職をして少なくとも3年は院内のICTチームの活動に従事しなければいけないため、ハードルが高いと感じるかもしれません。

 

まとめ

 

今回は、感染制御認定薬剤師についてその仕事内容や資格取得の条件について見てきました。

 

現在さまざまな認定薬剤師の資格が存在していますが、最近ウィルス感染が話題になっていることもあり、感染制御の分野で活躍したいと思っている人も多いのではないでしょうか。

 

病院や施設に勤務している薬剤師で、今ICTに参加している人は、感染制御認定薬剤師の資格取得を目指してみるといいと思います。

 

資格を取る過程で、知識の幅も広がるでしょうし、専門の資格を持つことで他の医療スタッフからの信頼度も上がることでしょう。

 

感染制御の専門知識を身に付けて、院内の患者さんやその周りにいる人たちを感染から守ってくださいね。

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