薬剤師あるある!~ベテラン薬剤師の経験談~

 

 

4月から薬剤師が主人公のドラマ、「アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋」がスタートします。

 

医師や看護師が主人公のドラマは数多くありましたが、薬剤師が主人公のドラマは初めてですよね。

 

ドラマが始まり、多くの人が薬剤師業務を知ることで、薬剤師について興味がわく人ももしかしたら増えるかもしれません。

 

このドラマがどこまで薬剤師を描くかは分かりませんが、薬剤師には薬剤師だからこそ知っている、または薬剤師にしか分からないこと、いわゆる「薬剤師あるある」があります。

 

今回は、10個の薬剤師あるあるを紹介していきます。

 

1.薬剤師は立場が弱い

 

薬科大学が6年制になり、アメリカなどの諸外国と同じように薬剤師も医師と肩を並べて仕事ができるようになることを私はひそかに期待したのですが、今もなお薬剤師の立場が弱いように思います。

 

医師だけでなく看護師や事務にさえも見下されているように感じたことのある薬剤師も多いのではないでしょうか。

 

たとえば、小さな病院で薬剤師の直属の上司が看護師長であったり、事務長であったりすることもめずらしくありません。

 

薬剤師の仕事のことを決断する上司が看護師や事務だなんて、仕事がやりにくくて仕方がありませんよね。

 

医師の直属の上司が看護師長や事務長になることはないに等しいのに、なぜか病院の薬剤師は立場が確立されておらず、全く違う職種の人が支配するというあり得ない状況になることが多いです。

 

一体なぜなのでしょうか・・・

 

理由は定かではありませんが、薬剤師会が、医師会や看護師会ほど強くなくいつも弱腰なことが原因と指摘する声もあります。

 

一生懸命勉強して薬剤師になったのですから、快適な職場環境くらい確保してほしいものです。

 

2.一日中立ち仕事のため足がむくむ

 

薬剤師業務のほとんどは立ち仕事です。

 

お昼休み以外は立ちっぱなしという薬剤師もとても多いと思います。

 

私が薬剤師になりたての頃、病院に勤務していたのですが、調剤棚の前で8時間立ちっぱなしで調剤を行っていました。

 

立ちっぱなしの業務になれていない私の足は、毎日帰宅する頃にはかなりむくんでしまい、とても痛かったのを今でも覚えています。

 

薬剤師の先輩いわく、「最初は誰でも経験すること」なのだそうです。

 

「ふくらはぎの下にもう一つ枕を敷いて寝れば、翌朝は大丈夫になってるよ。」とむくみ解消法を教えてくれました。

 

3.薬剤師の仕事量の多さを理解してもらえず患者さんから怒鳴られる

 

これは誰でも経験する薬剤師あるあるなのではないでしょうか。

 

薬剤師の仕事は処方箋を受け付け、調剤前の処方箋の事前監査をし、正しく処方がされていない場合はその問い合わせを医師にした後、その答えを待ち、そこからやっと調剤をして、監査でダブルチェック。その後やっと患者さんに薬をお渡しという手順で進んで行きます。

 

その一方で、多くの患者さんは、処方箋を受け取ったらすぐに薬を調剤して薬を渡せると思っているようです。

 

薬剤師が実際にかける調剤の時間と患者さんが思っている調剤の時間の差がかなり大きいことが分かりますよね。

 

その結果、「薬はまだか!」「何をしているんだ!」「こんなに待たせやがって!」と怒り出す患者さんが後を絶ちません。

 

もちろん患者さんの気持ちも私たち薬剤師は十分理解しています。

 

具合が悪い中病院やクリニックの受付や診察、検査などでこれでもかって言うほど待たされて、挙句の果てに薬局でも待たされたら頭にも来ます。

 

私たちもできるだけ早くお薬を渡せるよう一生懸命工夫してはいるのですが、多くの業務を間違えなくこなすためにはある程度の時間もまた必要です。

 

業務数がこれほど多いのは、何より、患者さんが安心して正しく薬を飲めるようにするためなので、何とか理解いただけたらなとすべての薬剤師が願っています。

 

4.患者さんに指導している立場でありながら自分ではそれを守らない

 

患者さんには正しい指導をしているのにもかかわらず、自分では守っていない薬剤師もかなりいます。

 

たとえば、食後に飲む薬をめんどくさいからと食事中に服用したり、「お薬はお水かお白湯で飲んでください。」と患者さんには説明しているくせに、自分ではジュースで飲んでしまったりという感じです。

実は私自身も思い当たる節があります。

 

ただ、薬剤師はどの薬が食事中に服用しても問題がないか、ジュースと一緒に飲んでもそれほど影響がないのか知っていてやっている行為だということも忘れないでほしいです。

 

薬剤師がいい加減に服用しているのだから、一般の人もいい加減で大丈夫とはなりませんからそれだけは注意してくださいね。

 

5.わがままな医師に対応することにストレスを感じている

 

医師の処方箋が間違えているから問合せしただけなのに、「今忙しいんだ!」と怒鳴られた。

 

患者さんの希望により処方箋内容を変更したいだけなのに、「そっちで勝手にやってくれ!」と不可能なことを言われた。

 

など、薬剤師の仕事をしているだけなのに、医師から理不尽に怒鳴られたり不機嫌な対応をされたりしたことがある薬剤師は想像以上に多いのではないでしょうか。

 

私が薬剤師になって間もない頃、これがトラウマになってしまって、問い合わせ自体が怖いと思ったことが何度もあります。

 

親切な良い医師もとても多いのですが、ある一部の医師の対応にストレスを抱えてる薬剤師も少なくないのが現実です。

 

6.お給料が高めなことについて他の職種から嫌味を言われる

 

薬剤師の月給や時給は、他の一般職と比べて高めです。

 

一般事務の平均時給が1100円~1200円なのに対して、薬剤師は2000円以上もらえることが普通ですよね。

 

このことに対して、「薬剤師は同じ時間だけ働いてても給料がいいから。」「嫌になって辞めてもすぐ他のところが見つかってまた高い給料もらえるんでしょ。」などちょっと嫌味のようなことを言われたことはないでしょうか。

 

私はそういう経験があります。

 

私の場合は、働いていた医療機関の理事の女性から、「薬剤師だからと言って事務などの他の職種との差をつけてお給料を出したくない。」というようなことを言われました。

 

なんだか納得がいきませんでした。

 

そのような時、多分多くの薬剤師は、「みんなが大学で遊んでいるときに、一日に十何時間も勉強をして、必死な思いで資格を取ったんだからお給料が高いめでも当然なのでは?」とか「薬科大学は他の一般の大学より学費がかなり高いのだから、お給料を他と比べられても困る。」と思うでしょう。

 

医師には給料の差についての不満なんて言わないのに、薬剤師には平気で言える。

 

これはやはり薬剤師の立場が弱いのが原因なのですかね・・・

 

7.職場で出身大学の派閥ができることがある

 

これは多くの薬剤師が働いている大病院の薬剤部にある「あるある」です。

 

大病院の薬剤部には20人~40人ほどの薬剤師が勤務していますが、その中で、自分と同じ出身大学の先輩には、とても親切にしてもらえるということがあります。

 

大学にはその大学のカラーがあるから親近感を感じてくれるのか、大学内での研究室の話など他大学の人には分からないことを共有できるから親近感を感じてくれるのかは分かりませんが、私は私の大学の先輩にとても助けられました。

 

新しく就職すると、「どこの大学出身?」と聞かれることが多いと思いますが、それも薬剤師あるあるですよね。

 

8.病棟では患者さんにカウンセラー的なものも期待される

 

これは病棟業務をしている病院薬剤師によくある話です。

 

私たち薬剤師は、薬の指導をしに患者さんのベッドサイドまで伺いますが、その時患者さんからプライベートの話や病気に対する不安など、薬の話以外のいろいろな話をされることが意外と多いのではないでしょうか。

 

薬の話よりもそれ以外の話の時間の方が正直長い気がすると感じている薬剤師も実際にいますよね。

 

入院している患者さんは、環境が変わったことやご自分の病気などで大きな不安を抱えています。

 

でもその不安を、短時間しか会わない医師には話せないし、いつも忙しそうな看護師にも話せない。

 

ベッドサイドの椅子に座ってゆっくり話を聞いてくれる態勢の薬剤師だからこそ話せるというのがあるんだと思います。

 

薬剤師がカウンセラー的な役割も果たすというのはどこの病院でもよくあることです。

 

9.留学など仕事を長期に休んで大きな夢に挑戦する人が多い

 

企業など一般職に就いていると、そこを辞めて長期に休んだ後に、別の就職先を探すなんていうことはまずしませんよね。

 

次の就職先がスムーズに見つかる保証もありませんし、見つかったとしても前と同じお給料の額をもらえるかどうかも分かりません。

 

それに、休んでいる間一体何をしていたのかと次の仕事の面接で必ず聞かれ、あまり良い印象を持たれないでしょうから、そのような危ない橋は渡らないのが普通です。

 

その点、薬剤師は一旦仕事を辞めて休んでも、選ばなければいつでも雇用があり、お給料もある程度高いまま次に就職できる傾向がありますよね。

 

このメリットを利用して、長期で語学留学などをする人が薬剤師の中には実は非常に多いです。

 

たとえば、その語学留学で得た英語力などを利用して、英語の必要な企業への転職を狙ったり、海外の人が多く住む地域での薬局に転職したり、海外での医療活動に参加したりというのを私は良く聞きます。

 

そして私も、薬剤師の資格を持っていたからこそ、留学という思い切った行動ができて、夢に近づくことができた一人です。

 

10.気が強い人が多い

 

薬剤師の先輩は怖い、気が強い人が多いというのも薬剤師の間ではよく話題にでることです。

 

比較的気の強い人が薬剤師になりたいと思う傾向があるということなのでしょうか。

 

個人的ですが、私はそうではないと思っています。

 

薬剤師業務は命にかかわる仕事ですから、常に緊張感をもって行い、間違えを厳しく正していくことが重要です。

 

その様な状況下で長年仕事をしてきているためか、自分にも相手にも厳しく、結果的にプライドが高く、気が強い人が多いと言われてしまうようになったんだと思います。

 

また、気が強く収入も高いからか分かりませんが、薬剤師の中には独身で生き生きと生きていく女性もとても多いです。

 

まとめ

 

今回は10個の薬剤師あるあるを紹介しました。

 

薬剤師にとっては、「これある!」と思った項目も多かったのではないでしょうか。

 

また、薬剤師でない人は、「薬剤師ってこんなことがあるんだ、知らなかった。」と新しい発見があったかもしれません。

 

4月からのドラマで、今まで光を浴びなかった薬剤師が取り上げられることで、一般の人の薬剤師のイメージがどう変わるのか分かりませんが、薬剤師の中には生真面目でどんなことにも一生懸命に取り組む人が多いことだけはたしかと言えます。

 

一生懸命仕事をするからこそ、悩みもまた多いのです。

 

いつも新たな気持ちで患者さんのために働き続けるためには、薬剤師同士で「薬剤師あるあるネタ」を共有してお互いに分かり合うことも時には大切だと思います。

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      2020/02/07

 - ドラッグストアの薬剤師