管理薬剤師って兼務が可能なの??

 

 

「管理薬剤師は、薬局の管理者の業務を遂行しなければいけないため、他の薬局で兼務することはできない。」

 

というのは、薬剤師ならほとんどの人が知っている常識だと思います。

 

例えば、管理薬剤師の仕事をしている薬剤師が、人手不足の薬局で休日だけ働きたいと思っても、管理薬剤師の仕事に支障があるとして許されなかったということです。

 

例外として非常勤の学校薬剤師など、管理薬剤師の仕事に支障をきたさないと認められた仕事に限り兼務を許されると記憶している薬剤師も多いですよね。

 

ですがこのルール、最近少し変わったことをご存知でしょうか。

 

実は人手不足の問題を解消するために、ある条件下では管理薬剤師でも他の薬局に勤務していいということになったのです。

 

今回は、新しく規定された薬局の管理者の兼務許可について紹介したいと思います。

 

管理薬剤師が兼務できるのはどのような場合ですか?

 

厚生労働省の管理者の兼務許可の考え方の発表によると、

 

・薬局の営業時間外である夜間休日に、当該薬局の管理者がその薬局以外の場所で地域の輪番制の調剤業務に従事する場合

・へき地における薬局の管理者の確保が困難であると認められる場合において、当該地域に所在する薬局の営業時間外に、当該薬局の管理者が他の薬局に勤務する場合

このような場合に限って薬局の管理者としての業務に支障がないと判断され兼務が認められることになったようです。

 

つまり、管理薬剤師は、自分が管理している薬局の営業時間外の夜間や休日であれば、他の薬局の単発の仕事などを引き受けても問題ない。

 

また、自分の管理している薬局の営業時間外であれば、人手不足で管理者が確保が難しい地方の薬局で働くことも可能ということです。

 

今までは、単発の仕事であれ、人手不足の地方の薬局であれ、管理薬剤師が他の薬局で働くこと自体ができませんでしたから、管理薬剤師の配置がかなり緩和されたと言っていいのではないでしょうか。

 

管理薬剤師が兼務するとどのようなメリットがありますか?

 

管理薬剤師の配置の緩和によってどのようなメリットがあるのかをここでは考えてみましょう。

 

<地方の薬剤師不足・薬局不足が解消できる>

 

このような緩和を打ち出した背景には、地方の薬剤師の人手不足、薬局不足があります。

 

首都圏で生活している人の中には、「薬剤師の人手不足は分かるけれど、薬局不足なんて信じられない。」という人も多いですよね。

 

首都圏などの主要な地域では、少し歩けば薬局が見つかるというくらいあちこちに薬局があふれていますからそう思うのも無理はありません。

 

しかし、北海道や青森県、沖縄県の市町村では薬局が一つも存在しないところも割と多いのです。

 

薬局が近所になければ処方された薬を簡単に買うこともできません。

 

具合が悪いのに遠くの薬局まで行かなければならないなんて想像するだけで胸が痛くなりませんか。

 

ここで、管理薬剤師の兼務が可能になった状態を想像してみてください。

 

薬局のない地域に例えば週に1日か2日ほど営業する薬局を開けば、他の薬局で働く管理薬剤師に兼務してもらうことができますよね。

 

そうすれば、薬剤師不足と薬局不足の両方の問題が解消され、近所で薬を受け取り、健康維持しやすくなる患者さんの増加につながることがイメージできるのではないでしょうか。

 

<大手チェーンの薬局の薬剤師不足が解消できる>

 

都心部でも薬剤師不足の問題があります。

 

大手チェーンの薬局では、今現在店舗数を増やしているところも多く、それに比例して薬剤師不足が深刻化されているという事実があります。

 

薬局が人手不足になるとどのようなことが起こるのでしょうか。

 

まず薬剤師一人一人がやるべき仕事の量が過剰に増えることや、有休などの休日が思うようにとれない問題に発展します。

 

その結果、薬剤師は体力的、精神的に追い込まれて、仕事で大きなミスをしてしまいかねません。

 

管理薬剤師の兼務が可能になることで、人手不足の薬局で働く薬剤師の休日出勤や仕事量を減らせることが考えられますから、それがミスを減らすことにもなり、結果的に患者さんの安全性を守るメリットにもつながります。

 

<管理薬剤師自身のキャリア・スキルアップができる>

 

管理薬剤師の配置の緩和によりメリットを受けるのは、人手不足の地方の薬局や大手チェーンの薬局、多くの患者さんだけではありません。

 

管理薬剤師自身のメリットにもなることも覚えておいてほしいポイントです。

 

他の薬局で働く機会を得られれば、経験したことのない診療科の処方箋を見る機会が増えますから、薬剤師としての経験やスキルアップにつながることがまず想像できると思います。

 

また、いつもと違う人たちと関わることで、人としても大きく成長することも大いに考えられますよね。

 

そして他の職場で働くことはもう一度自分の薬局を見直す良い機会にも、気分転換にもなります。

 

その上、働いた分が収入アップにもつながりますから、管理薬剤師にとっては一石二鳥にも三鳥にもなると言っていいのではないでしょうか。

 

管理薬剤師が兼務することによるデメリットは何ですか?

 

ここまで、管理薬剤地の配置の緩和によってもたらされるメリットについてお話ししました。

 

薬剤師・薬局不足の解消、またキャリアアップにつながるなど、多くの人にメリットがある中でデメリットなんてないのでは?と思った人もいると思います。

 

この緩和によって考えられるデメリットは、高時給の単発の求人数が減ることです。

 

薬剤師不足の薬局などから時々出る祭日・休日または夜間の求人には、高時給のものが多いため、一般の薬剤師にとって収入をアップさせるためにはうってつけの仕事でした。

 

「薬剤師はお給料が高いんだから休日まで働いてわざわざ収入アップをしなくてもいいのでは?」と思う人も多いと思いますが、将来留学したいなど夢を持つ薬剤師にとっては、単発の高時給求人は、多額の費用を貯めるために必要な仕事でもありました。

 

管理薬剤師が兼務できるようになり、多くの管理薬剤師が休日や夜間に働きだすと、需要と供給のバランスが変わり、時給が自然と下がることが予想されますよね。

 

良いことばかりに見えた管理薬剤師の兼務許可ですが、一部の薬剤師にとってはデメリットになってしまうこともあるということです。

 

まとめ

 

今回は管理薬剤師の兼務について、最近変わったルールを紹介しました。

 

ルールが変わったことにより、たくさんの人や薬局がメリットを感じる一方で、デメリットを感じる薬剤師もいることが分かったのではないでしょうか。

 

とは言え、薬局不足や薬剤師不足は人々の健康維持にもかかわる重大な問題です。

 

多少のデメリットはあるとしてもそれに対するメリットが多いのであれば実行する価値があると個人的には思いました。

 

管理薬剤師の兼務が一般化され、多くの人たちがそれにより救われることを期待したいですね。

 

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