薬剤師の良い求人はハローワークで探せるか?薬剤師が実際の転職経験から検証!
薬剤師が転職をするときは、ほとんどの人が転職エージェントを利用していると思います。
また、他の方法として、求人広告や、店舗に掲載してある求人、ホームページの求人ページから情報を得られることもあり、これらの方法で転職を決めた人も中にはいるでしょう。
そして、もう一つ、ハローワークを利用して転職活動をしようと考える人もまた多いのではないでしょうか。
ハローワークは薬剤師に限らず、誰もが利用している求人情報サービスですが、薬剤師の転職エージェントに比べて求人の質やサービスの内容がどうなのかは、次に転職するときのためにチェックしておきたいポイントですよね。
今回は、ハローワークでの薬剤師の転職に焦点を当て、ハローワークの利用の仕方や、実際にハローワークを利用した経験から分かったメリット、デメリットなどについて見ていきます。
Contents
ハローワークに行ったらまず申し込み手続きを済ませましょう
ハローワークは、求職申し込みをしなくても、ネットやハローワークにある端末などで求人情報が検索できます。
とても有名なサービスなので、検索サービスを使ったことのある人も多いのではないでしょうか。
気に入った求人があったらプリントアウトして再度検討したりしますよね。
先ほど、求職申し込みをしなくても検索サービスが使えると書きましたが、ハローワークの給食サービスを最大限利用するには求職申し込み手続きをすることが必要です。
希望の求人があった時などハローワークの窓口から雇用先に連絡を取ってもらったりするのですが、求職申し込みをしていないとこのサービスは受けられませんので気を付けてください。
<ハローワークの求職申し込み手続きの仕方>
求職申し込み手続きには次の3つの方法があります。
1.ハローワークに出向いてハローワーク内に設置されたパソコン(検索・登録用端末)で求職情報を仮登録してから、窓口で求職申込み手続きを行う
2.上記(1)が難しい場合)ハローワークに出向いてハローワークにある求職申込書(筆記式)に記入し、窓口で求職申込み手続きを行う
3.自宅のパソコン等で事前に求職情報を仮登録してから、ハローワークに出向いて窓口で求職申込み手続きを行う
いずれかの方法で申し込み手続きを行えば、「ハローワーク受付票」を受け取ることができます。
希望する求人があったら窓口に持って行きましょう
端末やインターネットで求人を検索し、希望する求人が見つかったらその求人とハローワークの受付票を窓口に持って行ってください。
担当の人が雇用先に電話をしてくれて、採用決定に必要な面接や試験などの日付を決めてくれます。
求職者が多いとかなり長い時間待つことになりますから、スマートフォンや本など気を紛らわせるものを持っていくのがおすすめです。
面接の日程が決まり、面接を受けて合格すれば採用が内定したことになります。
実際にハローワークでの転職を経験してみた
それでは実際に薬剤師がどのような求人を見つけて転職したかを見ていきましょう。
<病院のパートの求人>
これは、大病院のパートの求人でした。
入職することが難しいと言われている公務員系の総合病院のパートの求人が半年の期間限定で掲載されていたのです。
もともと総合病院で働きたかった私は、インターネットなどハローワーク以外の求人サイトで総合病院の薬剤部の求人をあちこち探していたのですが、当時就職氷河期だったことと、人気の病院の薬剤部の求人ということで、全然見つからずちょうど困っていたときでした。
パートで期間限定とは言え、薬剤師として勉強させてもらいに行くにはちょうどいい求人だと思い、面接を申し込みました。
なぜ期間限定だったのか気になった人もいると思いますが、これはその総合病院で働く薬剤師が育児休暇でお休みするので、その代行として半年だけパートで来てもらいたいということで出された求人だったからです。
薬局長に後から聞いたのですが、この病院の求人のほとんどは、ハローワークにしか出していないそうです。
ハローワークに行かなければ出会えなかった求人ということですので、思い切ってハローワークに行ってみて良かったと思いました。
<診療所の正社員の求人>
私は、仕事を辞めて語学留学した経験があります。
留学中は滞在費や学費、生活費などかなりのお金がかかるうえ、収入ももちろんありませんので、留学が終わる頃には貯金が底をついていました。
というわけで、留学後日本に帰国したらすぐにでも働ければと思い、帰国するやいなやハローワークに飛び込んだのを覚えています。
その時見つかった求人は、近所にある診療所の薬局で正社員の募集でした。
予想以上に給与設定も高く、「これしかない!」と思い、ハローワークから先方に連絡をしてもらいました。
すると、先方から「とにかく早く来てください。」と言われ、次の日に面接、3日後には入職が決まったのです。
この診療所の求人も実は、ハローワークでしか募集していない求人でした。
転職エージェントに頼まなくてもスムーズに転職できることがあるのだと思いました。
メリット:ハローワークにしか出ない求人がある
今まで話したことをまとめると、ハローワークにしか募集を出さない企業や会社があるということです。
これはハローワークを利用するうえでの大きなメリットと言えるのではないでしょうか。
転職エージェントには数えきれないほどの薬剤師の求人があるため、ついそちらばかりに頼ってしまいがちですが、一度ハローワークの求人ものぞいてみる価値はあると思います。
今までに見たことのない職場の求人を見つけられる可能性が高いと思いますよ。
デメリット:転職エージェントの方がサービスは良い可能性も
さて、ここまではハローワークを利用するメリットについてお話してきました。
それでは逆にハローワークのサービスのデメリットは何でしょうか。
ハローワークのサービス自体のデメリットという訳ではありませんが、私は、給与交渉や面接の準備、履歴書の添削、内部情報の入手などのサービスは転職エージェントのほうが長けていると思います。
ハローワークで同じサービスをしているかどうかは分かりませんが、転職エージェントはこれらのサービスを売りにしているだけあり、ハローワークよりもきめ細かいサポートが期待できると言っても過言ではありません。
また、求人数で言えば、転職エージェントの方が比べ物にならないほど多いです。
さすが薬剤師専門のサポートをする人材会社という感じですよね。
まとめ
今回は、ハローワークの利用方法や薬剤師がハローワークを利用するメリット、デメリットについて見てきました。
ハローワークは転職エージェントに比べ求人数は少ないものの、レアの求人が見つかる可能性があるということ、またサポート面は転職エージェントの方が優れている場合もあることなどが分かったのではないでしょうか。
今回、ハローワークを取り上げて私自身が思ったことは、転職活動をする際にはハローワークも転職エージェントも両方使いながら活動したほうが転職を成功させる可能性は高いのではないかということです。
どちらにもメリットとデメリットがあるので、これらのサービスのいいとこどりをしたほうが、良い結果が出ると思います。
転職の際にハローワークを利用したことがない人は、次の機会にはぜひハローワークまで足を運んでみてくださいね。