薬剤師が高収入を得られる地域はどこ?薬剤師が解説します。
薬剤師が高収入を期待して転職するとき、どのような薬局を選択するでしょうか。
今よりも収入アップするには役職に就いたり、大手企業で働いたりするのが効率的だからということで、出世しやすい薬局や、売り上げが高い薬局を狙うのが多分一般的ですよね。
しかし、もうひとつ高収入が期待できる転職の方法があります。
それは、高収入が期待できる地域に働きに行くということです。
今回は、薬剤師が高収入を得られるであろう地域についてお話していきます。
都心部の年収はあまり変わらない
まずは、多くの人の人気の都市部の薬局の求人を見てみます。
さすが都市部ということもあり多くの求人が出ていますが、どれも上限は600万円程度になっています。
一般的に高収入と言われている700万円以上の求人を見つけるのは都市部では難しい印象です。
高収入の求人は薬剤師が少ない地方に多い
転職エージェントの求人検索で700万円以上というところにチェックして検索してみました。
すると、そのほとんどが薬剤師があまりいないと予想される地方の県の求人でした。
中でも東北や九州の県など首都圏から離れている地域がとても多かったです。
ですがその一方で、東京都の23区外の地域や神奈川県でも横浜から遠い地域にも高収入の案件が何件か出ていました。
やはり、首都圏内でも人のあまりいない地域を狙うと高収入の求人が多い印象です。
また、薬剤師が少ない地域に短期派遣に行く場合ですが、時給4000円~5000円で働けるところもあります。
東日本大震災の後、福島県が放射線問題で問題になりましたよね。
そのときの薬剤師の時給がまさに5000円以上だったことがありました。
1日8時間、時給5000円で働くと年収は900万円を軽く超えますのでかなりの高収入だということが分かると思います。
ただ、高収入の求人は、薬剤師が不足している地域が多いということで、一人薬剤師で薬局に勤務する可能性もあるということは覚えておいてほしいところです。
一人薬剤師というのはダブルチェックができないということや、業務を一人ですべて終えなければいけないことなど大変なことがとても多いです。
また、自宅から遠く離れれば、週末しか家に帰れないこともありますし、引っ越しが必要の場合も出てきます。
独身者で自由に動ける人には良いかもしれませんが、家族を持っているとなかなか大変かもしれません。
ちなみに高単価の短期派遣ですが、短期間にお金を貯める必要がある場合は、うってつけの求人と言えると思います。
留学や海外旅行などの費用を貯める目的で短期派遣を利用する薬剤師もいます。
東京でのパートの時給は意外と高め?
都市部の調剤薬局の年収は、あまり変わりがないことをお伝えしました。
ただ、調べてみると、薬剤師のパートの時給は、東京周辺の薬局よりも東京都内の薬局の方が高めに設定されている場合が多いようです。
東京周辺の薬局では、2000円から2300円くらいが相場なのに対して、東京都内を探すと、時給2200円から3000円と表示してある求人が多く、時には4000円と書いてある求人もありました。
時期によっても違うのかもしれませんが、首都圏の中では時給が東京の方が良い傾向にあるかもしれませんので調べてみてくださいね。
まとめ
今回は、薬剤師が高収入を得られる地域についてお話してきました。
需要と供給の関係通り、人手不足の地域の方が薬剤師の給与が高く設定されていることが分かったと思います。
収入を上げるためだったら遠くの土地でも関係ないという人は思い切って地方に行ってみるのも良いかもしれません。
知らない土地で人々に接することにより薬剤師としての成長も期待できるでしょう。
私の知っている薬剤師に首都圏から東北に転職した人がいますが、高収入な上に、アパート代や月に一回帰省するための交通費まで出してくれるほど良い待遇だったそうです。
その地域の人の温かさに触れた結果、定年までその土地で働いていたいと心から思ったと言っていました。
このような薬局ばかりではないとは思いますが、人手不足の地域に行けばより多くの人が自分を必要としてくれるということではないでしょうか。
このような事実を頭に入れて次の転職の際の参考にしていただければ幸いです。