派遣薬剤師のメリットとデメリット。経験者が知っておきたいポイントを解説。高時給や高収入はなぜ可能?

 

求人広告で、魅力的な条件の派遣薬剤師の求人を見つけて、今している仕事の条件とと比べた結果、派遣薬剤師として転職することを考える薬剤師は割と多いです。

 

派遣薬剤師の求人には高時給であることの他に、派遣薬剤師をする上でのさまざまな利点が書いてありますよね。

 

特に、パート薬剤師をしている人は、派遣薬剤師の時給を見て、いっそのことパートを辞めて派遣薬剤師になった方が良いのではないかと一度は考えたことがあるのではないでしょうか。

 

広告だけでは、派遣薬剤師の表面的な条件などしか知ることはできませんが、派遣薬剤師を実際にしてみると、あまり知られていない長所や短所が分かってきます。

 

派遣薬剤師として転職を決める前に、私個人の経験もふまえて、ぜひ確認していただきたい情報として、今回は、派遣薬剤師のメリットとデメリットをリスト化して見ていきます。

 

派遣薬剤師のメリット

 

それでは早速、派遣薬剤師のメリットについて見ていきましょう。

 

〇時給が高い

 

先ほど少し触れましたが、何と言っても派遣薬剤師の魅力は時給の高さです。

 

パート薬剤師の時給が2000円から2500円が相場の中、派遣薬剤師は2500円以上の時給が当たり前で、中には3000円や4000円、またはそれ以上の時給を提示している求人が数多くあります。

 

たとえば、時給3000円で週に40時間働くと、月給はおよそ50万円になる計算です。

 

この収入を見ると、薬局に雇用されるよりも、派遣薬剤師になってしまったほうがお得なのではないかと誰でも思ってしまうのではないでしょうか。

 

私が以前派遣された調剤薬局の中には、派遣薬剤師の月給が、その薬局の正社員の月給より高いということも実際にありました。

 

ちなみに、地方の薬局への派遣は、都市部に比べて時給が高く設定されている傾向があります。

 

その上、地方には『住居付き派遣』というものもありますので、タイミングによっては住居や家具、家電込みで高時給が得られるお得な求人が見つけられるかもしれません。

 

今、『住居付き派遣』を検索してみましたが、静岡県の賀茂郡に時給4500円で住宅付きで家具家電の準備がある求人を見つけることができました。

 

住居だけでなく、冷蔵庫や洗濯機、テレビ、電子レンジ、椅子、机、布団一式まで準備されていて、時給4500円はとても魅力のある求人ですよね。

 

また、この求人はリゾート住居付き派遣の一つで、温泉などの観光リゾート地での派遣求人になっています。

 

都会での生活に疲れたときに、このような求人を探して派遣薬剤師として働けば、経済的な潤いと精神的なリフレッシュが期待できるかもしれませんね。

 

〇面接がない

 

新しい職場に転職するときには、履歴書や職務経歴書を清書して、その上で面接と受けて合格することが必要です。

 

この作業が煩わしいと感じて、転職したくても転職活動を先延ばしにしている人も中にはいるのではないでしょうか。

 

実は、派遣薬剤師として新しい職場に働きに行く際に、面接の必要はありません。

 

また、履歴書と職務経歴書を電子媒体で派遣会社に渡しておけば、派遣会社が派遣先に送っておいてくれますので、自分で一から書類を作り直して持参する手間も省けます。

 

このようなことから、派遣薬剤師として転職をするハードルはかなり低いと感じる薬剤師も実際に多いです。

 

〇自分の時間を持てる

 

派遣薬剤師は、基本的に時間で働いていますから、正社員のように時間外の会社のイベントや飲み会への参加を強制されることはめったにありません。

 

そして時間外ではなく業務時間内であったとしても、派遣薬剤師が長い残業を強いられることはめずらしいと思っていてください。

 

残業する場合の時給なども契約書には記載してあると思いますが、もともと時給が高い派遣社員が残業すると、時間外手当が高くつくということで、薬局側が派遣社員に残業をさせることはできるだけ避けようとするからです。

 

このようなことを総合して考えると、派遣薬剤師は仕事以外のプライベートな時間をかなり持つことができる働き方だと言えます。

 

保険薬局やドラッグストアの正社員ですと、少なからず仕事の拘束時間が長くなりますからプライベートを尊重することが難しいこともありますよね。

 

習い事をしていても、仕事の時間が延びて休まなければいけないこともあるでしょうし、休日に仕事が急に入れば予定をキャンセルしなければなりません。

 

私が知っている派遣薬剤師の中には、このようなことを避けるために派遣薬剤師として働くことを選択している人もいます。

 

また、ある薬剤師は、派遣薬剤師の勤務期間が限定していることをうまく利用して、海外と日本を行ったり来たりする生活を選んでいます。

 

日本で派遣薬剤師として数か月働いて、そこで得た貯金を使って海外で生活しているようです。

 

人生は一度きり。仕事を一生懸命するのも良いですが、仕事だけでなくプライベートな時間も大切にしたいと思うのもごく普通のことですよね。

 

〇薬剤師賠償責任保険に無料で入れる

 

薬剤師業務は患者さんの命に関わる仕事であるため、大きな責任が伴います。

 

調剤ミスなどが起こり、患者さんの命を危険にさらすことがないように、薬剤師全員が緊張感を持って業務を行っているはずです。

 

しかし、薬剤師もまた人間であるので、どうしてもミスをゼロにすることは難しい現実もあります。

 

万が一ミスが起こり、患者さんに賠償責任を問われてしまったときのために薬剤師賠償責任保険というものがありますが、これは調剤に携わる薬剤師であれば加入すべき保険です。

 

たとえミスを起こさなくても、保険に加入しておくことで、過度に業務を恐れることなく仕事ができますし、万が一訴訟が起こってしまったとしても多額の賠償金を患者さんに支払うことができるからです。

 

ですがこの薬剤師賠償責任保険、会社側が加入している場合は薬剤師も自動的に加入できるのですが、加入していない薬局に勤務した場合は、薬剤師が個人で加入しなければなりません。

 

掛け金の安いものを選んだとしても、お金がかかることは事実ですし、加入する事務手続きに時間もかかりますよね。

 

薬剤師の中には、そのようなめんどくさいことを避けるために賠償責任保険に加入している職場をわざわざ選んで就職する人も中にはいます。

 

派遣薬剤師はこの点においても有利です。

 

派遣会社が薬剤師賠償責任保険の費用出してくれて、手続きもしてくれることが多いので、勤務先を選んだり、加入するのに余計な時間やお金をかけたりする必要がないのです。

 

どの薬局に派遣されても保険の加入に対しての心配がなく安心して働けるのは、派遣薬剤師の利点の一つと言えるのではないでしょうか。

 

派遣薬剤師のデメリット

 

ここまで、派遣薬剤師のメリットについてお話してきました。

 

派遣薬剤師になるとメリットが沢山あることに魅力を感じた人も多いと思いますが、派遣の働き方には当然デメリットもあります。

 

〇業務が偏っている

 

一般の薬剤師業務は、処方箋の受け取りから調剤、監査、投薬などさまざまな業務を一日の中で行っていきますが、派遣薬剤師には一つの作業を集中して行ってもらいたいという薬局が少なくありません。

 

中でも、患者さんへの投薬のみを頼まれることがかなり多いということは覚えておいてください。

 

調剤などのほかの業務は、薬のおいてある位置や分包機の操作などが分からなけらばスムーズにできないものばかりですが、投薬は、どこの薬局でもたいてい同じですので、初めて働く薬局で即戦力として働けることが想像できますよね。

 

高い時給を払っている派遣社員には、派遣されたその日から即戦力として時間分しっかり働いてもらいたいという薬局側の思いから、派遣薬剤師の仕事イコール投薬というのが一般化されているのです。

 

ただ、一日中投薬業務をするということは、患者さんにしゃべり続けなければいけないということです。

 

8時間しゃべり続けて声が枯れてしまったとか喉が痛いと訴える薬剤師も中にはいます。

 

また、接客業というのは調剤とは違った緊張感が常にありますので、そのせいでストレスをためてしまう薬剤師や、同じ業務を続けているせいで業務に新鮮さを感じなくなってしまう薬剤師もめずらしくありません。

 

高時給をもらうためなら同じ仕事でも耐えられるという人は良いですが、自信がない場合には派遣求人の業務内容をしっかり確かめてから応募するようにした方がいいです。

 

ただし、業務に対するこちらの希望を通そうとしてしまうと、選べる求人数が極端に減ったり、時給を下げなければいけなかったりする場合もありますので、注意してくださいね。

 

〇新しい環境に慣れなければいけない

 

派遣薬剤師は、あくまでも派遣ですから、派遣期間が終わると別の薬局に行かなければならず、そのたびに新しい場所、新しい人に慣れていくことが必要です。

 

職場が変われば誰でも慣れるまでかなりのエネルギーを使いますよね。

 

派遣薬剤師になるということは、そのエネルギーを使わなければいけない機会が増えるということです。

 

ただ、薬局によっては長期間働いてほしいというところもありますので、あまり場所を変えたくないという場合には、派遣会社にその旨を伝え、長く働けるところに派遣してもらうといいかもしれません。

 

〇いつまで働けるのか不安

 

先ほどお話したように、派遣社員は派遣期間が終われば次に移動しなければいけませんが、派遣期間が終わっても薬局側から継続して働いてほしいと言われる場合もとても多いです。

 

1か月か2か月ごとに契約をし、結果的に同じ薬局で何年も働いたという例も少なくありません。

 

しかし、派遣薬剤師の立場で考えると、長期で働く例があるとは言え、契約期間が迫ってくると、その後継続してもらえるのか、終了と言われるのか不安になってしまうのが正直なところではないでしょうか。

 

そのような不安な気持ちを定期的に繰り返すくらいなら、正社員やパートとして薬局に雇用された方がいいと思った薬剤師もきっといますよね。

 

〇最近は求人を探しにくい

 

派遣薬剤師の時給が高いことはすでにお話ししましたが、薬局側はその高い時給に加えて派遣会社にも時給と同じくらいの金額を支払っています。

 

つまり、通常の時給の約2倍の金額を支払わなければ派遣薬剤師を利用することができないということです。

 

いくら人手不足で派遣薬剤師に仕事をお願いしたくても、なかなか前向きになれないという薬局が最近は多いですが、派遣薬剤師の利用額を考えると納得できるのではないでしょうか。

 

保険薬局の中には、派遣薬剤師の利用を一切やめることを決め、正社員やパートの雇用に力を入れ始めたところもあります。

 

私自身、以前に比べて派遣薬剤師の求人が少なくなったと感じましたので、派遣会社にその事実を尋ねてみると次のような回答が得られました。

 

「派遣の需要自体がかなり減って来てしまっております。そのため、仕事内容などについてご相談が難しいのが現状です。」

 

少し前までは、派遣薬剤師は引っ張りだこで、こちらの要求も簡単に通りましたし、求人もすぐに見つかったのですが、今は条件に合う求人を探すことが難しくなりつつあります。

 

まとめ

 

今回は、派遣薬剤師のメリットやデメリットを見てきました。

 

保険薬局やドラッグストアで雇用されている薬剤師も派遣薬剤師も、薬剤師業務をすることは同じですが、仕事内容や状況、収入などがかなり違うことが分かったのではないでしょうか。

 

どの働き方にもメリットとデメリットが必ずあります。

 

どちらも総合して考えて、どう自分のライフスタイルに合わせて働くか考えることが重要です。

 

派遣の求人が少なくなってしまっていることはすでにお話ししましたが、それでも一般の職業に比べると薬剤師は条件の良い派遣を容易に見つけることができます。

 

仕事を探すことが簡単ではない今の世の中で、ライフスタイルに合わせて働き方を選択できる薬剤師はとても恵まれていると言えますよね。

 

学生時代に必死に勉強して取得した国家資格の強みを生かし、人生を輝かせる働き方を見つけてくださいね。

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