認定薬剤師の更新について押さえておきたいところ
調剤薬局などで働いているほとんどの薬剤師は、研修認定薬剤師の認定資格を取得していると思います。
忙しい薬剤師業務の傍ら、時間を見つけてe-ラーニングや研修を受けて研修認定薬剤師の資格を取りましたよね。
研修認定薬剤師に無事になれたことは喜ばしいことですが、資格を取得したからと言ってそれで終わりと喜んでいられないのも認定薬剤師資格の特徴です。
そうです。薬剤師認定資格は次の更新に向けて準備が必要な資格でもあります。
薬剤師国家資格は、取得後に更新する必要がないだけに、認定の更新に対して「忘れてしまいそう」、「めんどくさそう」、「お金がかかって嫌」などのマイナスイメージを持っている薬剤師も中にはいるのではないでしょうか。
たしかに、認定資格の更新は大変なことも多いかもしれませんが、せっかく資格を取得したのなら、きちんと更新してそれを活用すべきですよね。
今回は、研修薬剤師の認定資格の更新について詳しく見ていきます。
更新する際の確認にお役立てください。
研修認定薬剤師の資格に更新がある理由って?
薬剤師の国家資格は更新がないのに、なぜ研修認定薬剤師資格には更新があるのかと疑問に思っている人もいると思います。
更新がある理由は、認定薬剤師の資格取得後も勉強をし続けて知識をアップデートしていくことが研修認定薬剤師に求められているからです。
医療は日々進化しているので、認定薬剤師の資格を取っていなくても薬剤師の仕事をするためには常に勉強していくことが必要ですよね。
認定資格を更新するための受講単位集めが大変だと思っている人は、本来、薬剤師として必要な勉強をする機会を与えてもらったと思えば、更新も苦にならないかもしれません。
研修認定薬剤師更新に必要な単位数とは?
更新の際に必要な認定単位数は、認定期間(3年間)に30単位以上かつ各年最低5単位以上です。
それに適合しなかった場合は、「新規」(4年以内に40単位以上)として再度申請することとなるので気を付けてください。
また、薬剤師認定制度認証機構により認証された認定制度による受講シールについては、認定に必要な単位の5割まで(15単位まで)算入できるそうです。
ただし、令和元年7月1日以降に実施された研修の受講シールについては、その受講シールを交付している団体による参加証明書(正本)を認定申請の際に提出する必要があります。
参加証明書が付与されていない場合は算入しないので注意が必要です。
闇雲に認定単位数を集めていると算入できないこともあるということですので、詳細を確認しながら確実に必要単位数をためてくださいね。
更新の時にはお知らせが届く
更新を忘れてしまいそうと不安に思っている薬剤師が多い理由は、更新の時期が人によって違う事実があるからです。
研修認定薬剤師証で有効期限を確認し、更新申請受付期間を各自で調べておきましょう。
それでも忘れてしまいそうという場合も、更新時にはお知らせが届きますから大丈夫です。
認定期限(認定3年目期限)の約2ヵ月前に「更新のお知らせ」として、更新用の申請書様式、生涯学習自己診断表(薬剤師生涯研修の指標項目)を、研修認定薬剤師証送付先へ送付されることになっています。
認定期限(認定3年目期限)の約2ヵ月前になっても「更新のお知らせ」が届かない場合は、その旨および「更新のお知らせ再送希望」として、薬剤師名簿登録番号、認定番号、お名前、お送り先ご住所を記載して「住所等変更届」jpec.or.jp/download/jyusyohenkounintei.pdfもしくはメール(日本薬剤師研修センターのホームページにて確認してください)にて連絡してください。
更新の手続きについて
次に、研修認定薬剤師の認定資格の更新に必要なものを見ていきます。
<更新の手続きに必要なもの>
①更新申請書(「更新のお知らせ」で送られたもの)
②生涯学習自己診断表(薬剤師生涯研修の指標項目)(「更新のお知らせ」で送られたもの)③研修手帳(研修に参加して配布された受講シールを張り付けて内容を記載したもの)
④振込兼受領証のコピー(振込の写し)
以上4つが必要になります。
更新申請の詳細は、日本薬剤師研修センターのホームページに載っている「更新手続きの手順及び確認事項」のPDF http://www.jpec.or.jp/download/koushintetuduki.pdfを参考にしてください。
申請料はいくらですか?
令和元年10月1日より申請料が変更になりました。
<申請料>
- 認定証のみ
¥11,000円(税込)
- 認定証およびIDカード
¥12,540円(税込)(IDカードはホルダーとのセット。ホルダー不要等による割引などは行いません)
となります。
まとめ
今回は、研修認定薬剤師の更新について見てきました。
認定資格の更新について確認することができたのではないでしょうか。
最近、申請料に変更があったことでも分かると思いますが、認定資格の更新などの内容は、変更されるときもありますので、詳しくは公益財団法人日本薬剤師研修センターのホームページを確認して確実な情報を入手してくださいね。
しっかりと認定資格を更新し、認定薬剤師としてよりいっそう活躍してください。